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【解説】クーラント液の役割、適切な管理方法を紹介!

こんにちは、濾過精工株式会社です。
製造業における工作機械の稼働には欠かせない、クーラント液。役割を理解し、適切に管理することで加工効率の向上やコスト削減が可能となります。
しかし管理を怠ると品質低下や悪臭、工作機械の故障につながるなど、トラブル発生のリスクが高まります。
今回はクーラント液の役割や適切な管理方法について解説していきます!
参考記事▶クーラント液の役割を徹底解説!クーラント液の適切な管理方法も紹介

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クーラント液とは?

クーラント液は金属の切削加工や脆性材の研削加工などに使われる、冷却・潤滑液の事です。
主な役割として、

①冷却効果

  • 加工中に発生する高温を冷却することにより、熱による工具の摩耗や加工物の精度低下、熱変形を防ぎます。

②潤滑効果

  • 工具と被加工物の摩擦を軽減し、工具の摩耗の抑制や加工面の仕上がりが滑らかになり加工精度が向上します。

③切粉の除去や洗浄効果

  • 加工中に発生するスラッジ(切粉や砥石など)を加工点から洗い流し、加工面への傷や工具の摩耗を防ぎます。

④防錆効果

  • 防錆成分により金属表面に保護膜を形成。空気中の水分や酸素から工具・加工物・機械を守り、錆の発生を抑えます。


これらの効果が適切に発揮されることで、加工効率の向上や製品の品質が確保されるだけでなく、工作機械や工具の寿命を延ばすことが可能となります。
クーラント液は多岐にわたる産業で活用されており、製造現場には欠かせないものとなっています。
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現場で起きやすいクーラント液の主なトラブル

クーラント液の管理が行き届いていない場合、液の効果が低下したり腐敗することにより、様々なトラブルを引き起こします。
主な3つのトラブルについて解説します。

①工作物の品質低下

  • クーラント液の濃度不足や劣化により、冷却・潤滑・防錆効果が低下し、加工面の粗さや工具寿命の短縮、錆の発生などを引き起こします。

②悪臭の発生

  • 細菌や真菌の繁殖が悪臭発生の原因となります。クーラント液に工作機械の油や加工の切粉が混入することで菌が増殖します。

③工作機械の性能低下

  • 目詰まりが発生し加工エリアに適切にクーラント液が供給されなくなることにより、機械部品の摩耗や工具の寿命が短縮し、加工精度にも影響が出ます。


これらのトラブルを未然に防ぐために、日々のクーラント液管理が非常に重要となります。
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クーラント液の適切な管理のポイント

クーラント液の適切な管理を行うことは、加工品質や作業効率、また日々のさまざまなトラブル防止につながります。
以下のポイントを重視することが重要です。

①濃度管理

  • メーカー推奨の適切な濃度を必ず確認したうえでクーラント液を作ることが重要です。
  • 定期的に屈折計で測定し、推奨の濃度を維持しましょう。
  • 注意点:クーラント液に比べ希釈水は蒸発しやすい為、濃度が徐々に濃くなります。しかし効果は低下・消失する為、正しい希釈倍率で精製した液を補充する必要があります。

②pH値の維持

  • 適正なpH値を維持することで、細菌の繁殖や液性能の維持ができます。
  • 週1回程度pH測定器で測定し、適正なpH値を維持しましょう。

③清掃と不純物除去

  • タンクや配管内にスラッジが溜まると、クーラント液の流れが阻害され劣化が早まります。
  • 加工機の潤滑油が混入することで液中に酸素が行き渡りにくくなり、嫌気性菌が増殖し、悪臭の原因となります。
  • 定期的もしくは常時クーラントろ過装置等で液中のスラッジを除去する事で、クーラント液の劣化を防ぐことができます。


日常点検でクーラント液の状態をチェックし、トラブルを未然に防ぎましょう。
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クーラント液のスラッジ除去にはクーラントろ過装置を

加工を行うとスラッジは常時出てくるため、適切に処理することがクーラント液管理には重要です。
スラッジが処理できない場合、タンクや配管内に溜まっていき、液の劣化やポンプ詰まりなど様々なトラブルが発生します。
クーラントろ過装置導入のメリットは主に以下の3つです。

①コスト削減

  • クーラント液の寿命が延び、交換頻度が減少することで、作業の人件費・液交換費用を削減することができます。
  • 工作機械や部品の故障が減少し、加工がストップする時間も削減することができます。

②メンテナンスの負担軽減

  • タンク清掃やスラッジ排出を自動的に行うため、労力を軽減できます。
  • 人手不足の深刻な現場で、クーラント管理にかかる労力の削減につながります。

③機械寿命の延長

  • スラッジや切粉が原因で発生する機会トラブルを未然に防ぐことで、長期的な機械の安定が期待できます。


クーラントろ過装置は現場の負担軽減だけでなく、クーラント液の性能を最大に引き出すための重要なツールとなります。
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クーラントろ過でお悩みの方は濾過精工へ

・どのようなろ過装置を選定すればいいかわからない…
・クーラントに微細なスラッジが混ざってしまい、精度が出ない…
・切削・研削時の工具寿命を伸ばしたい…
・クーラント液がすぐ汚れてしまい、メンテナンスが大変…
こうした課題は「精密濾過」を導入することで、大幅に改善できるケースが多くあります。

①精密濾過の強み

  • 弊社のろ過技術は、超微細なスラッジまでも効果的に除去できる点が大きな特長です。
  • クーラント液を常にクリーンに保つことで、製品品質や工具寿命、工作機械の保全にも良い影響があります。

②クーラントの長寿命化

  • クーラント液の交換回数を削減することで、ランニングコストを大幅に低減。
  • 廃液処理費の削減にもつながり、環境負荷を抑えることができます。

③加工不良の低減

  • クリーンなクーラント液を安定的に供給することで、スクラッチや工具摩耗による加工不良発生を抑え、製品の品質向上が期待できます。

④消耗品削減

  • 濾材やフィルター交換の手間・コストを最小限に抑えられる「逆洗浄技術」を使用した独自のろ過システムも展開。
  • メンテナンス負担の軽減をサポートします。


弊社では、長年の実績と独自技術を活かし、さまざまな加工現場に合ったクーラントろ過装置を提案しています。
またマイクロバブルなどの技術も組み合わせることで、より最適なシステムのご提案も行っています。
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まずはお気軽にご相談ください

クーラントろ過装置でお悩みの方、または「精密濾過」「クーラントの長寿命化」「加工不良の低減」「消耗品削減」に興味のある方は、ぜひ一度、弊社・濾過精工までお問い合わせください。
お客さま一人ひとりの加工環境やニーズに合わせ、最適なクーラントろ過装置やシステムを提案させていただきます。
記事をご覧いただいた後、ぜひ弊社公式サイトお問合せフォームをご活用ください。
参考記事▶クーラント液の役割を徹底解説!クーラント液の適切な管理方法も紹介

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