お知らせ
【解説】クーラント洗浄(ろ過)の重要性
こんにちは、濾過精工株式会社です。
「クーラント液を洗浄、ろ過をしたい」
「クーラント液の洗浄にかかる従業員の負担を軽減したい」
こういったお悩みをお持ちではないでしょうか?
クーラント液は工作機械の稼働に欠かせない重要な存在。しかしクーラント液の洗浄を怠ると工具の故障や悪臭、加工品質の低下といったトラブルの原因となります。
そうならないためにも、今回はクーラント液の洗浄をする重要性から汚れの原因、クーラント液による主なトラブルやクーラント濾過装置の導入メリットについて解説します。
クーラント液の管理で課題を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
参考記事▶クーラント洗浄の重要性を詳しく解説!主な汚れの原因も紹介します
=========================================================
クーラント液をろ過する重要性
クーラント液は加工工程で冷却や潤滑などを担う重要な役割を持ち、定期的なろ過/洗浄によって清潔に保つことが必要です。
汚れたまま使用すると、スラッジや微生物などの影響で工具の摩耗や性能低下を招き、生産効率が落ちます。また、加工物の仕上がりにもムラや不良が発生し、特に高精度な製品では致命的な品質低下につながります。
クーラント液を綺麗に保つと…
①定期的な洗浄により、スラッジや汚れを除去でき、工具性能の維持・寿命延長ができます。
②清潔なクーラント液を使うことで加工不良を減らし、加工品質を安定させることができます。
③工具交換や加工不良の低下による作業効率の向上、また悪臭や腐敗による作業環境悪化も防げます。
クーラント液の洗浄(ろ過)は、安定した生産体制と高品質を維持するための重要な工程です。
=========================================================
クーラント液が汚れる3つの原因
クーラント液の汚れは多くの場合、現場での作業工程や環境に由来しています。
ここではその原因を3つ解説します。
①スラッジ(切粉)
切削や研削時に発生する微細な金属粉や加工チップ。クーラント液中に浮遊し、適切に除去されないと冷却・潤滑・洗浄・防錆といった液の機能を低下させます。
さらに、これが工具や加工物に付着することで摩耗や故障を引き起こし、生産効率にも悪影響を及ぼします。
②他油の混入
他油の混入は、機械の潤滑油や作業用の油脂類がクーラント液に混ざることで発生します。特にシールの劣化やメンテナンス時の誤操作で混入するケースが多く、微生物の繁殖を助長し、腐敗や悪臭の原因となります。結果として、作業環境や健康にも影響を与える恐れがあります。
③微生物の繁殖
微生物(バクテリアやカビ)は液中に含まれる栄養素を餌に増殖し、クーラント液を腐敗させる、クーラント汚れの原因の中で最も深刻な問題です。
微生物によるクーラント液の腐敗が進むと、硫化水素やアンモニアなどの有害ガスを発生させるだけでなく、悪臭や皮膚トラブルなど健康リスクを高めます。
トラブルを未然に防ぐためにも、これらの原因を正しく理解することが非常に重要です。
=========================================================
クーラント液をろ過しないことで起こる主な3つのトラブル
クーラント液の洗浄(ろ過)を正しく行えていない場合、生産効率や製品の品質、さらには従業員の作業環境に直接的な影響を及ぼします。
ここでは、主なトラブル3つを解説します。
①切削・研削工具の故障
汚れたクーラント液に含まれたスラッジが付着することで、切削・研削工具に悪影響を与えます。液の冷却機能が低下することにより摩擦や熱が増大し、工具の劣化・破損が早まります。
②クーラント液の腐敗による悪臭
微生物の繁殖や他油の混入でクーラント液が腐敗し、クーラント液の変色、悪臭や粘度変化が発生します。これにより冷却・潤滑性能を損ない、生産効率に悪影響を及ぼします。また生産現場の作業環境や従業員の健康にも悪影響を与えるリスクがあります。
③加工品質の低下
汚れたクーラント液を使うと表面のムラやバリが増えるだけでなく、冷却不足による変形や硬度のバラつきも起こりやすくなります。結果として製品の品質が不安定になり、不良率の増加につながります。
これらのトラブルは、いずれもクーラント液の汚れを放置することが原因です。
生産効率向上や従業員の健康、品質安定を実現するためにもクーラント液の洗浄(ろ過)が重要です。
=========================================================
クーラント液洗浄(ろ過)にはクーラントろ過装置を
クーラント濾過装置は、クーラント液に混入したスラッジ(微細な切粉)などの汚染物質を取り除き、液を清潔に保つための装置です。冷却・潤滑性能を維持し、加工精度や設備の寿命に貢献します。
導入するメリットとしては、
①生産効率の向上
・機械の性能を最大限に引き出す
・加工精度・速度が向上
・工具の摩耗軽減 → メンテナンス・交換頻度の削減
②品質安定化
・加工物の仕上がり精度が向上
・表面ムラやバリを抑制
・製品不良の削減 → 顧客満足・リピート受注につながる
③作業環境の改善
・腐敗や悪臭、有害物質の発生を抑える→ 従業員の健康や作業モチベーション向上
④環境負荷の低減
・クーラント液を再利用できる
・廃液処理量が減り、環境への配慮が可能
このようなメリットを得るために、自社で課題に合う装置を選ぶことで最適な効果を発揮します。クーラントろ過装置を導入することにより、現場全体の効率化とコスト削減が実現できるでしょう。
=========================================================
クーラントろ過でお悩みの方は濾過精工へ
・どのようなろ過装置を選定すればいいかわからない…
・クーラントに微細なスラッジが混ざってしまい、精度が出ない…
・切削・研削時の工具寿命を伸ばしたい…
・クーラント液がすぐ汚れてしまい、メンテナンスが大変…
こうした課題は「精密濾過」を導入することで、大幅に改善できるケースが多くあります。
弊社では、長年の実績と独自技術を活かし、さまざまな加工現場に合ったクーラントろ過装置を提案しています。
①精密濾過の強み
弊社のろ過技術は、超微細なスラッジまでも効果的に除去できる点が大きな特長です。
クーラント液を常にクリーンに保つことで、製品品質や工具寿命、工作機械の保全にも良い影響があります。
②クーラントの長寿命化
クーラント液の交換回数を削減することで、ランニングコストを大幅に低減し、環境負荷を抑えることが可能です。廃液処理費の削減にもつながります。
③加工不良の低減
クリーンなクーラント液を安定的に供給することで、スクラッチや工具摩耗による加工不良発生を抑え、製品の品質向上が期待できます。
④消耗品削減
濾材やフィルター交換の手間・コストを最小限に抑えられる「逆洗浄技術」を使用した独自のろ過システムも展開。メンテナンス負担の軽減をサポートします。
=========================================================
まずはお気軽にご相談ください
クーラントろ過装置でお悩みの方、または「精密濾過」「クーラントの長寿命化」「加工不良の低減」「消耗品削減」に興味のある方は、ぜひ一度、弊社・濾過精工までお問い合わせください。
お客さま一人ひとりの加工環境やニーズに合わせ、最適なクーラントろ過装置やシステムを提案させていただきます。
記事をご覧いただいた後、ぜひ弊社公式サイトやお問合せフォームをご活用ください。
参考記事▶クーラント洗浄の重要性を詳しく解説!主な汚れの原因も紹介します